スニーカーのベロ(シュータン)の種類と特徴 *ベロ第二話

こんにちは。気温が上がってお散歩や歩いての外出をする人が増えてくる季節です。
お家を出るとき、皆さんは自分の足に優しい靴選びをしていますか?
スニーカーの快適さや機能性に大きく影響するベロ(シュータン)には、実はさまざまな種類があります。
普段何気なく履いているスニーカーのベロも、その形状や素材、構造によって特徴が異なります。
この記事では、主なベロのタイプとその特徴、そして適した使用シーンについて詳しく解説します。

1. 標準タイプ(スタンダードタン)

最も一般的なタイプで、靴紐を通す部分から足首までの間に位置します。多くの日常用スニーカーやカジュアルシューズに採用されています。

特徴:

  • 中程度のパディング(クッション)
  • 適度な厚さと柔軟性
  • アッパーとは独立した構造
  • 両サイドが自由に動く設計

素材: 通常、外側は耐久性のある素材(ナイロン、ポリエステル、時にはレザー)、内側はソフトなフォームパッドが使われています。

メリット:

  • 着脱が容易
  • 様々な足の形状に対応できる
  • 軽量で動きやすい

デメリット:

  • 横方向へのズレが発生しやすい
  • 防水性が低い

おすすめの使用シーン:

  • 日常の歩行
  • 通勤・通学
  • カジュアルな外出
  • 軽いスポーツ活動

代表的なスニーカー: Nike Air Force 1、Adidas Superstar、Converse Chuck Taylor など

2. ガセットタン(連結タイプ)

アッパー(靴の上部)と両サイドが繋がっているタイプです。側面からの水や砂などの侵入を防ぐ構造になっています。

特徴:

  • 両サイドがアッパーに接続されている
  • 防水・防塵性に優れる
  • 横方向のズレがほとんどない
  • 足を包み込むような設計

素材: 耐水性の高い素材が使われることが多く、縫い目には防水テープやシーリング処理が施されていることもあります。

メリット:

  • 優れた防水性と防塵性
  • 安定したフィット感
  • 悪天候下でも快適

デメリット:

  • 通気性が低いことがある
  • 着脱に時間がかかる
  • 足の幅に合わないと圧迫感がある

おすすめの使用シーン:

  • ハイキング
  • トレイルランニング
  • 雨天時の外出
  • アウトドア活動

代表的なスニーカー: Salomon Speedcross、Merrell Moab、Gore-Tex搭載モデル全般

3. パデッドタン(厚めタイプ)

厚いクッション材を使用したタイプで、足の甲への圧力を分散させる効果があります。

特徴:

  • 分厚いパディング
  • 高い衝撃吸収性
  • 大きめのデザイン
  • 保護性に優れる

素材: 高密度フォーム、メモリーフォーム、ときにはジェルパッドなどが使用されます。外側は丈夫な素材でカバーされています。

メリット:

  • 優れた衝撃吸収性
  • 靴紐の圧力から足を守る
  • 長時間の使用でも快適

デメリット:

  • 重量が増す
  • 蒸れやすい
  • かさばる

おすすめの使用シーン:

  • バスケットボール
  • スケートボード
  • 長時間の立ち仕事
  • 足の甲が敏感な人

代表的なスニーカー: Nike Air Jordan、Vans Sk8-Hi、New Balance 990シリーズ

4. ブーティタン(ソックスタイプ)

靴下のような形状で足を包み込むタイプです。近年のハイテクスニーカーで人気が高まっています。

特徴:

  • 靴下のような一体型構造
  • アッパーと完全に繋がっている
  • 足にぴったりフィット
  • 縫い目が少ない

素材: 伸縮性のあるニット素材、ネオプレン、ストレッチ素材などが使われます。

メリット:

  • 卓越したフィット感
  • 足の動きに完全に追従
  • 摩擦が少なく靴擦れが起きにくい
  • 軽量で快適

デメリット:

  • サイズ調整が難しい
  • 足の形状と合わないと不快
  • 通気性が低いモデルもある

おすすめの使用シーン:

  • ランニング
  • サッカー
  • テニス
  • 競技スポーツ全般

代表的なスニーカー: Adidas Ultraboost、Nike Flyknit、Puma Future Z

5. スプリットタン(分割タイプ)

中央が分割されているタイプで、フィット感の調整が容易です。

特徴:

  • 中央が分割されている
  • 足の形状に合わせて左右が独立して動く
  • 甲の高さに対応しやすい

素材: 柔軟性のある素材が使われ、時にはエラスティックバンドで左右が繋がっています。

メリット:

  • 足の形状に合わせて調整しやすい
  • 甲高の人でも快適
  • 均一な圧力分散

デメリット:

  • 構造が複雑で耐久性に欠けることがある
  • 防水性が低い

おすすめの使用シーン:

  • 甲高の人
  • 足の形状が特殊な人
  • 長時間歩行

代表的なスニーカー: 特定のランニングシューズやハイキングシューズに見られます

6. 非対称タン(エルゴノミックタイプ)

足の解剖学的構造に合わせて設計された非対称形状のタイプです。

特徴:

  • 足の解剖学的形状に合わせた非対称デザイン
  • 内側と外側で形状や厚さが異なる
  • 足の動きに合わせた設計

素材: 機能性を重視した複合素材が使われることが多いです。

メリット:

  • 自然な足の動きをサポート
  • 快適性が高い
  • パフォーマンス向上

デメリット:

  • 左右の靴を間違えると不快
  • デザイン性が犠牲になることも

おすすめの使用シーン:

  • プロフェッショナルスポーツ
  • 長距離ランニング
  • 競技パフォーマンスが重視される場面

代表的なスニーカー: 高性能ランニングシューズやトレイルランニングシューズに見られます

自分に合ったベロタイプの選び方

自分の足の特徴や活動内容に合わせて、最適なベロタイプを選ぶことが重要です。以下のポイントを参考にしてください:

1. 足の形状を考慮する

  • 甲高の人:パデッドタンやスプリットタンが適しています
  • 甲低の人:標準タイプでも十分ですが、フィット感を重視するならブーティタンがおすすめ

2. 主な使用シーンで選ぶ

  • 日常使い:標準タイプで十分
  • アウトドア活動:ガセットタンが最適
  • スポーツ:種目に応じたタイプを選ぶ

3. 好みのフィット感で選ぶ

  • しっかりとしたホールド感:ブーティタンやガセットタン
  • 自由な動き:標準タイプやスプリットタン

4. 気候条件を考慮する

  • 雨天や悪天候:ガセットタン
  • 暑い気候:通気性の良い標準タイプやメッシュ素材のもの

まとめ

スニーカーのベロは、その種類によって機能性や快適さが大きく異なります。
自分の足の特徴や活動内容に合わせて、最適なベロタイプを選ぶことで、
スニーカーの性能を最大限に引き出すことができます。
日常使いであれば標準タイプで十分ですが、特定のスポーツや活動に合わせて専用のタイプを選ぶことで、
より快適なスニーカーライフを楽しむことができるでしょう。

次回は、日常生活におけるベロの活用法について詳しく解説します。
ベロの調整方法や靴紐との連携など、スニーカーをより快適に使うためのヒントをご紹介します。

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プロフィール

ケアリスト 若菜(わかな)
手足の爪や足全体のケアに情熱を持つプロフェッショナルです。
噛み癖やむしり癖で深爪になってしまった方の「自爪育成」、
巻き爪や厚くなって自分では切れなくなってしまった爪、ウオノメやタコの解消をする「トラブルフットケア」、
2025年からは「外反母趾解消トレーナー」と「オーダーインソール製作」を兼任し、
手足の複雑な悩みを抱える方々に寄り添うケアを提供しています。

  • 悩みに寄り添う姿勢: お客様のコンプレックスや痛みを解消することに全力を注いでいます。施術には痛みを伴いません。
  • 専門性の高さ: 「トラブルフットケアマスター」の資格を持ち、爪や足の健康に関する深い知識と技術を持っています。
  • プライベート空間の提供: 人目を気にせずリラックスしながら施術を受けられる環境を整えています。
  • 行動力と真面目さ: お客様の悩みを解決するために、常に新しい技術や知識を取り入れる努力を惜しみません。医療とは違う切り口で、ひとりひとりに合わせた“苦しまない”解消方法を常時アップデートしご提案しています。

わたしのサロンでは、ただ美しい爪や痛みのない足を得るだけでなく、
今後の人生においてのトラブルの予防になる知識も身に付けることが出来ます。

サロン情報

Yudanail & FUFUFOOT(ゆだねいる&ふふふっと)
愛知県豊田市住吉町1-13-7
営業時間:10:00〜(最終受付23:00)
定休日:不定
駐車場:一台分有り
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